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音羽山観音寺後藤住職の花だより - バンペイユの砂糖菓子編 2024年5月中旬(2)

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無量庵の縁側でお茶タイム

 「バンペイユよ」と住職が出してくれたのは、砂糖がまぶされた柑橘系の果物で作ったお菓子です。観音寺で人気のお土産物「おとわ菓」のような砂糖菓子。バンペイユで作るのは今年初めてとのことでした。

 

 

一つ一つ手作りのお菓子

 バンペイユとは柑橘系の大きな果物。漢字では「晩白柚」と書きます。皮は分厚く、一番厚い部分は3cmぐらいあるそうです。

 

 「本当は中身を食べるんだけどね」

 

実のように見える部分も皮とのこと

 

 このお菓子は皮の部分を使っています。作り方を聞いてきました。

 

 観音様にお供えしていたバンペイユを、熟して作れる状態になったらまず皮をむいてざく切りにします。ゆでて一度洗い流し、水につけて一晩おきます。翌日、つけてある水は苦いので新しく替え、グラニュー糖で2時間炊きます。

 

 「離れたらすぐに焦げちゃうのよ」

 

 ずっとついている時間がある時に作りますが、なかなかその時間を取ることが難しいそうです。

 煮詰めると、とろりとした砂糖水を切ってザルの上にクッキングシートを敷き、一つずつ並べて一晩乾かします。

 乾いてから砂糖をまぶすと出来上がりです。

 

 

柑橘類は皮も立派な食材

 

 「まだちょっと干し足らないかしら」

 

 身のように見える部分も皮のワタの部分だそう。少し柔らかいですが、その分食べやすくも感じます。程よい酸味と砂糖が優しい味わいのお菓子です。

 

 おとわ菓も同じように作られるそうです。おとわ菓は何で作るのか聞くと、ニンジンやセロリ、ごぼう、干ししいたけなど。ゴーヤもゆでて冷凍しておけば年中使えるそうです。

 

 「つくしでも作ったけれど、ダメだったわ」

 

 どうしたのでしょうか。

 

 「乾かすまでは良かったんだけど、乾かしたら頭と軸が取れて粉々になっちゃって」

 

 いろいろな野菜で試されたようですね。

 柑橘類の皮はたいてい同じように使えるそうです。

 

 「時間があったらいろいろ作りたいんだけどね」

 

 住職にとって、皮も立派な食材です。忙しくて、最近は涙を飲んで皮を捨てることもあるそうです。

 

葉の緑も濃くなったお葉付きイチョウも雨もやの中

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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