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音羽山観音寺後藤住職の花だより - 思い出のポポー編 2024年4月中旬

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ご朱印状の準備をする住職

 この日、記者よりも早く門の前に到着している3人連れがいました。聞けば関東方面からの参拝者で、前日夕方にも登ったけれど16時30分に門が閉まることを知らず、朝もう一度登ってきたとのこと。住職に迎えられ、朝一番の境内へ。良い一日になりそうです。

 

 

雑草に見えてもそれぞれ名前がある

 境内を散策し、おまいりを済ませた参拝者はご朱印を求めて納経所へ。観音寺では書き置きのご朱印状が準備されていました。

 

 納経所の前には竹に入った花が飾られています。何の花かと尋ねる参拝者に、

 

 「タイワンドウダンツツジよ。ちゃんと実をカットしないと、来年花が咲かないのよ」

 

と住職。数日前に音羽山観音寺の1年で最大の行事である、大般若会式が終わったばかり。その時に、信者さんが自然の花を取ってきて花御堂として飾ったものだそうです。洗心の所にも、同じような花が飾られていました。

 

 「その足元にあるのはフジバカマよ。アサギマダラがやって来るわ」

 

 石灯籠の足元に、雑草のようにも見える植物が。

 

石灯籠の足元にあるフジバカマ。一見雑草のようにも

 

 「雑草みたいだけど、調べれば一つひとつ名前があるのよ」

 

 藤色の花が咲くそうです。アサギマダラが好きな花としても知られています。

 

 「その横にあるのはフタリシズカ。もう少ししたら咲くわ。来月は…もうないかしら」

 

 月に一度訪ねる予定の記者に向かって話す住職。毎日寺を守る住職だからこそ、日々変化する草花の様子にも気付くことができるのでしょう。

 

納経所近くに生えるフタリシズカ

 

 

自宅にもあったポポーの木

 「そこにある木はポポー。南米原産の果物よ」

 

 目の前に、あまり葉もつけていない枝ばかりに見える木がありました。ここは標高600mの高地です。南米原産の植物が育つのでしょうか~

 

 「もう慣れたんじゃないかしら。マイナス4度の時もあるけど、今は何日も続かないしね」

 

 このポポーの木がこの地に来て25年ほどになるとのこと。最初は鉢植えで、上の部分は枯れたけれど、土の中の根は生きていたそうです。

 

 「今年は20ぐらいつぼみができていて、うれしくなっちゃって」

 

と住職。よく見ると、つぼみらしきものがぽつぽつとなっています。住職が子どものころ、家にポポーの木があったそうで、思い出を懐かしそうに話します。

 

よく見ればつぼみがあちらこちらに

 

 「学校勤めをしていた母が珍しい物好きで、学校の教材で買ったのかしら」

 

 住職の花好きも、お母さんの影響があるに違いありません。

 

 「実がなるのは難しいの。受粉してあげないと無理かなあ」

 

 どんな果物なのか、とても気になりました。

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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