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橋梁点検の新技術を奈良で披露 国交省、小型ドローンを使い画像からひび割れ検出

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新技術を使った橋梁点検のデモンストレーション=25日、奈良市佐紀町の平城大橋

【人手不足に対応、コスト削減にも貢献】

 

 奈良国道事務所(奈良市)は25日、同市佐紀町の平城大橋で、全方向衝突回避センサーを備えた小型ドローンと、コンクリート構造物の画像からひび割れを自動検出するサービスによる橋梁点検のデモンストレーションを実施した。人手不足やコスト削減などに貢献する技術で、県内の自治体職員ら約40人が新技術を用いた点検の様子を見学した。

 

 デモでは魚眼レンズのセンサーを使って衝突を回避しながらコンクリート構造物などを撮影できる小型ドローンを使用。GPS(衛星利用測位システム)の届かない場所や狭あい部の撮影も可能で、奈良市が管理する平城大橋の下側の映像をモニターに映し出しながら状態を確認した。また撮影した画像を合成し、AI(人工知能)でひび割れなどの損傷を検出する画像診断サービス「ひびみっけ」の紹介もあった。

 

 従来、橋脚など橋の下部は、高所作業車や、交通規制が伴う橋梁点検車を使って人が目視で点検をしていた。しかし、2019年に定期点検要領が改定され、ドローンなどの新技術の導入が可能となり、国でも活用をしている。

 

 今回、デモをした二つの技術を組み合わせた点検は近畿地方整備局管内では21年に実施。従来点検と比べると人件費が減り、交通規制にかかる費用が不要となるため、全体では約4割の費用の削減につながったという。奈良国道事務所の伊藤努所長は「限られた予算とマンパワーで効率良く点検をするための参考にしていただければ」と話した。

 

 デモに参加した奈良市の仲川元庸市長は「随時、新しい技術を学びながら市民の負担の少ない形でまちをの安全を守っていければ」と話した。

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