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音羽山観音寺 後藤住職の花だより - 3月の雪編 2023年初春

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雨の日。「寒いね」と住職

 ユキワリイチゲが開花しました。ただこの日は雨。雨の日はユキワリイチゲも花を閉じてしまいます。3月上旬とはいえ、とても気温が低く、参拝者は来ないだろうと思っていました。ところが大勢の人が訪れる日となったのです。

 

白い花がユキワリイチゲ。
花は閉じている。
その周りの黄緑色の葉がヤブカンゾウ

 

 

雨が雪に変わる 花も寒さに耐えて

 

 「今日は雨だし、寒いし、誰も来ないでしょう」

 

 薪ストーブのある居間でお茶を飲みながら、のんびりとしていました。オサムが吠える声がして、「えっ?」と住職と顔を見合わせます。

 

 レインウエアを着こんだ登山客です。20人近くの団体でした。

 

 「参拝客ではないわねー」

 

 ここは音羽三山登山ルート。今から頂上を目指すようです。

 

 「トイレを借りにきたのかな?御用の時はベルを鳴らしてくれるから大丈夫」

 

 15分ほどで団体はいなくなりました。

 

 居間の横、ストーブ用の薪を置いている場所からユキワリイチゲが見えます。前回は葉だけだったのが、白い花が下を向いていました。

 

 「今日は雨だからね。花は閉じているわ。ヤブカンゾウも芽を出したのよ。春らしくなってきたわね」

 

 庭に出てみました。

 

 「リュウキンカも今日は雨だから閉じているわね。晴れの日は黄色い花が咲いていたのよ」と指さしながら話します。

 

「ここにリュウキンカもあるのよ」と住職

 

リュウキンカ。雨の日は花が閉じている

 

 

 「あれ?みぞれかしら?雨に白いもの混じってなぁい?」

 

 オサムも寒さで床下に引っ込んでしまいました。みぞれはあっという間にあられに変わります。オサムのいる場所の屋根は波板。パラパラと音がしています。それからすぐに雪になりました。

 

 「いやー、山に登った人たち大丈夫かしら?お弁当食べられるかしら?」

 

 さすが食いしん坊の住職。心配するところはそこなんですね。

 

雨にも負けず、あられにも雪にも負けず咲くフキノトウ

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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