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2022年度 全国選抜小学生プログラミング大会 奈良県大会 - 目指せ!奈良の小学生ファイナリスト~全国大会出場をかけて

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 「地元の力で初開催を」の願いを込めて、今年4月から動き出したプロジェクト「全国選抜小学生プログラミング大会 奈良県大会」。7月からの作品募集、10月の第1次審査を経て、11月23日に最終審査が行われました。最優秀賞作品に「バリアフリーの本」を考案した久保田景友さん(上牧町立上牧第三小学校6年)が、また優秀賞作品には「熱中症対策アプリ」の古川一希さん(奈良学園小学校6年)と「僕の住みたい奈良」の平井龍之介さん(奈良女子大学附属小学校3年)が選ばれました。


 久保田さんはその作品が評価され、来年3月5日に東京国際フォーラムで開催される「全国大会」に、奈良県代表として出場。大会の様子は、リアルタイムでライブ配信され、同大会ホームページから視聴することができます。

 

最終審査の会場となった「大和ハウスグループ みらい価値共創センター」(コトクリエ)。
奈良県産の木材をふんだんに使用し、最新設備を備えた環境が素晴らしい

 

 

全国選抜小学生プログラミング大会とは

 各地方新聞社が加盟する全国新聞社事業協議会(事務局=共同通信社内)は、小学校でプログラミング教育が必修化された2020年度から、「全国選抜小学生プログラミング大会」を全国で展開しています。未来を担う子どもたちが、プログラミング教育で育まれる思考力を活かして、社会の課題解決に取り組めるように応援したい―その思いで始まりました。全国大会の後援は、経済産業省、総務省、文部科学省、デジタル庁。


 応募資格は、来年3月卒業の小学6年生までで、個人もしくは団体(1チーム4人まで)での参加。地方大会は、地方新聞社もしくは共同通信社が実施し、各地区の最優秀賞受賞者には、選考の上、全国大会への出場が認められます(各都道府県ごとに全国大会出場者が選出されるとは限りません。また審査の結果、該当者なしとする場合があります)。


 過去2回の全国大会は、コロナ禍により、オンライン方式でしたが、今年度は初のリアル開催となります。

 

 

初の奈良県大会開催に向けて

 2020年度から始まった「全国選抜小学生プログラミング大会」ですが、「奈良県大会」はありませんでした。もし今回のプロジェクトが実現すれば、地元の力による初開催になります。


 主催の奈良新聞社は、「高専ロボコン」での優勝経験など全国的に高い知名度と実績の独立行政法人 国立高等専門学校機構 奈良工業高等専門学校(大和郡山市)を共催に迎え、企画をスタートさせました。


 その時の思いを、同校の担当者である芦原佑樹広報センター長(電気工学科准教授)は次のように語っています。「プログラムを完成させるためには、基本となる作り方や考え方を学習した上で、目標に向けて適切な手段を選択して積み上げる必要があります。子どもたちは、試行錯誤を繰り返す中で、知らない間に論理的思考力が身につくはず。この大会が、子どもたちの科学技術への興味関心を広げる機会になることを願っています」。


 事業というものは、その趣旨が素晴らしいものであっても、運営を支えるパートナーシップの存在、そして資金が必要です。奈良新聞社は、奈良工業高等専門学校との打ち合わせを重ね、審査員の選定、協賛獲得の営業、告知方法や審査基準の策定などを行いました。苦労したのは、事業協賛の獲得です。しかし、主催者・共催者・審査員という垣根を超えた連帯感ある熱意が、協賛営業先の心を動かし、奈良県大会を支える「仲間」が増えました。結果、告知に力を入れることが出来、県内の各小学校に告知物(チラシ)を約6万6千枚送付。また県下の180を超えるプログラミング教室にも案内を行いました。

 

最終審査の出場者は、3分間の制限時間内で作品発表を行った

 

 

審査にあたり

 各小学校に送付した告知物ですが、児童の手に渡らなかった事例もあったようです。今後、奈良県大会が続いていけば、認識も深まっていくことでしょう。


 初開催の「奈良県大会」ですが、22人の小学生からの作品応募がありました。第1次審査の結果、11人が通過。そして最終審査では、出場者一人ひとりが演台の前に立ち、大きなスクリーンに作品を投影して発表。3分間という制限時間内に、作品に込めた思いや苦労したところなどを説明しました。

 

 

 最終審査の評価基準は、全国共通の発想力40点、表現力30点、技術力30点の計100点で評価。奈良県大会では、「取り上げたテーマがユニークで〝みらい?を解決するものになっているか」「独創性があるか」「テーマ設定の明確性と説明のわかりやすさ」「完成度と技術力の高さ」などに沿って、選考しました。

 

熱心に発表を見守る審査員たち

 

 

 審査結果を待つ会場では、奈良工業高等専門学校の藤田直幸校長補佐(電気工学科教授)によるミニ講演もあり、大きな拍手が送られました。


 最終審査の発表が行われ、最優秀賞1人と優秀賞2人に、奈良新聞社からの賞状と、ヨシリツ株式会社提供の賞品「ラキュー」が贈られました。

 

最優秀賞の久保田景友さん(中央)。
優秀賞を受賞した古川一希さん(左)と平井龍之介さん(右)

 

 

奈良県大会を終えて

 奈良新聞社に、出場者のひとりとその保護者からメールが届きました。「大会では、ほかの人のアイデアに刺激を受けました。賞が獲(と)れなくて悔しいけれど、とても楽しかったので、来年も挑戦したいと思います。プログラミングの作成にとどまらず、決まったテーマからアイデアを出し、内容をどのように伝えるかを考え、まったく初めての場で発表するという、チャレンジングな機会をいただきました。スムーズな進行で、講義も楽しく、非常に良い時間でした。来年以降も盛会となることを願っています」。


 奈良県大会のために、ともに汗をかいた関係者への何よりのメッセージです。


 「全国選抜小学生プログラミング大会 奈良県大会」に集(つど)ってくださったみなさま。ありがとうございました。

 

共催の奈良工業高等専門学校による技術面サポートが、最終審査を大きく支えた。

 

■審査総評

 

応募者のみなさんへ

 

 今回の大会テーマは、「みんなの明るいみらいのために役立つようなアイデアがつまった作品」でした。審査では、そのことを一番大切に考えました。みなさんが、みらいを夢みて、すてきなアイデアをたくさん出してくれました。どの作品からも、プログラミングの楽しさが伝わってきて、それぞれの思いもしっかりこめられていてすばらしかったです。
 1年生から6年生までをいっしょに審査して、たった一つだけえらぶことは、とてもむずかしかったです。奈良県のみんなの代表作品が全国大会で披露される日がとても楽しみです。

(小﨑誠二 審査委員長)

 

●(大)奈良国立大学機構 奈良教育大学
 教職大学院准教授 小﨑誠二さん

 

●奈良県教育委員会事務局
  指導主事 森亮介さん

 

●(独)国立高等専門学校機構 奈良工業高等専門学校
  情報工学科教授 松村寿枝さん

 

●(株)プロアシスト グローバル事業部開発課
 スペシャリスト 山神啓志さん

 

■主催

奈良新聞社


■共催

独立行政法人 国立高等専門学校機構 奈良工業高等専門学校


■後援

経済産業省・デジタル庁・文部科学省・奈良県教育委員会


■協賛

日本制御株式会社・株式会社キュレオ・奈良OAシステム株式会社・ヨシリツ株式会社・株式会社夢叶處・一般社団法人社会課題解決支援協会

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