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金曜時評

流行続く「感染症」 油断せず「対策」を - 編集委員 辻 恵介

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 県疾病対策課は2日、10月23〜29日の週の季節性インフルエンザの定点当たりの報告数が「12・67」となり、注意報レベルの基準値「10」を超えたと発表した。季節性インフルエンザは例年12月〜3月が流行期で、11月に注意報を発令したのは過去10年で初めてという(5日付3面既報)。

 

 弊紙の毎週木曜日付暮らし面には、県感染症情報センター提供の「感染症情報」というコラムがある。毎回「定点把握感染症報告状況」という図表が掲載されるが、最新の表(23〜29日・43週)ではインフルエンザが1位で、前の週に続き北部・中部・南部いずれも「増加」となっている。

 

 2位は「咽頭(いんとう)結膜熱(プール熱)」で、季節はずれの大流行の状態。未就学児らの患者が多いので、子を持つ家庭では気が気ではないだろう。

 

 新型コロナウイルス感染症については5位と減少傾向にあるものの、コロナは流行の波が繰り返すことは、これまで幾度も経験してきており、全く油断はならない。

 

 2類から5類へ移行後、飲食店などでの「仕切り」はなくなり、人が多い場所や、電車・バスの中でさえもマスクなしの人が増えた。「感染症情報」では、呼吸器感染症について「咳(せき)エチケット、手洗い、換気、距離、マスクの適切な着用―といった感染対策の継続が大切」と訴えている。

 

 ところで、毎月第2・4週金曜日付医療面で、奈良市出身の漢方医・桜井竜生さんが「漢方診療日記」を連載されている。10月27日付では「冬に備えて『蓮根』活用を」と語り、「蓮根には身体の熱をさまし、肺を潤す作用があり、咳や痰(たん)のきれを回復する効果があるとされている」と、その薬用を書いていた。続けて、身体に一番負担がかかる冬を前に「高齢者はもちろん、若くても油断せず、身体を温めることに徹してほしい」と訴えていた。桜井さんは、日ごろから「首」を温めることも推奨している。

 

 3年以上続くコロナ禍での行動制限で、運動不足などから、私たちの体力や免疫力は、想像以上に低下している。さらに後発医薬品(ジェネリック)メーカーの不祥事が続き、咳止め薬などの供給不足が全国的に深刻化している。

 

 そうした現状を踏まえ、まずは感染症にかからないように、十分な休息(睡眠)と、免疫力を高めるような食生活を心がけることで、身体を温め、目に見えない感染症という“敵”にスキを見せないようにしたいものだ。

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