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音羽山観音寺後藤住職の花だより - 雨の観音寺編 2024年5月中旬(1)

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雨の上がった本堂前で。後ろは咲き終わったシャクナゲ

 前日から振り始めた雨は朝になってもやまず、ひと足早い梅雨を思わせるような音羽山。カエルの鳴き声がどこからか聞こえてきます。参道の脇には前回教わったマムシグサの姿がありました。知ったからこそ気付ける花です。今回はどんな花に出会えるでしょうか。

 

参道で見かけたマムシグサ

 

 

プランターの植物も青々と

 「早かったわね」と迎えてくれた住職。取材の日を変える提案もありましたが、こんな日こそゆっくり住職と話ができそうです。

 

 住職の庭もすっかり雨の風景。先月より緑が増えています。

 

 「プランターだと思われないのよ」

 

 住職の庭にはプランターがたくさん並べて置かれており、それぞれのプランターに、住職の思いのこもった植物が植えられています。が、初夏に近づいてくるとそれぞれの植物が成長してプランターの間が見えなくなり、地植えで植えられているように見えます。

 

雨に濡れる住職の庭

 

 「地植えしようと思ってはいるんだけどね」

 

 ずっとプランターに植えていると、プランターの中が根だらけになってしまうそう。ワレモコウは大きくなりすぎて、プランターの形が変わったこともあったそうです。しかも住職のプランターは、いくつかの植物が一緒に同居しているものも多くあります。

 

 

植物にとっては恵みの雨

 これだけプランターが多いと、これからの季節は水やりも大変です。一度水を枯らすと咲かない花もあるとのこと。

 

 「雨の日は、雨に当たるように鉢を移動するの」

 

 なるほど。そう思うと、プランターも良いのかもしれません。

 植物にとって今日の天気は恵みの雨。庭の青々とした緑も、しっかり水分を吸収しているように見えます。

 

 「シャクナゲは霧が出ていると良く育つのよ」

 

 葉の裏に毛があり、その部分に冷気を当てるのが良いそう。晴れた日が続くと、葉の裏を水で濡らしてあげることもあるそうです。

 雨がやんで本堂の前のシャクナゲを見に行きました。今年の花は咲き終わり、しぼんだ花弁が残っています。

 花弁が残ったままだと、翌年ほとんど花が咲かないそうです。

 

 「今度、取ってもらわないとね」

 

 周りの人の助けがあって観音寺の花は守られているんですね。

 

境内に咲くミヤコワスレ

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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