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安川鉄工建設(葛城市)安川孜会長(82) 人材育成と環境づくり―健康経営目指す 設備投資で効率化 安心して働ける環境を - トップに聞く(7)

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「大切なのは人を育てることと地域への貢献」と話す安川孜会長=8日、葛城市忍海の安川鉄工建設

 建築物や構造体の基礎を築く鉄工建設。ビルや工場のほか、インフラを支える重要産業だけに、製品には高度な品質が求められる。人材確保や健康経営への取り組みも必要。安川鉄工建設は奈良県内外の多くの現場を担い、積極的な設備投資で効率化や省力化にも取り組んできた。

 

 同社は鉄材などの資材調達から設計、切断・加工、溶接、骨組み施工まで一貫して行う。大組みや溶接などの工程で活躍する最新ロボットを導入するなど、設備投資にも積極的に取り組んできた。人と機械の役割を整理することで仕事の効率・省力化を図り、より精度の高い鉄骨製品を提供する一方、危険の低減や人材確保につなげたいとの思いもある。

 

 構造物の基礎を造る鉄工建設には、正確さや精緻な技術が求められる。そのためにも人材の確保が重要だが、溶接などで職人レベルの技術を身に付けるには、多くの仕事と時間が必要だ。

 

 経験がものをいう一方で、「職人気質」「きつい」といったイメージが先行し、若い世代がなじみにくい側面もある。安川会長は「溶接や骨組みなど、長年培った熟練の技術は維持・継承し、安心して働ける環境づくりを目指す」と力を込める。

 

 「われわれ世代は厳しくて当たり前だったが、今は違う。適度な厳しさは必要だが、現代のニーズや若者気質も考慮した採用や現場運営に取り組まなければ事業を持続できない。大切なのは人を育てることとその環境づくり」

 

 同社は太陽光発電による電力創出や自社に設置した自動販売機の収益の全額寄付、金融機関の私募債にも応じる。

 

 「温暖化で多くの企業が『環境にやさしく』を掲げるが、今は働き方改革や健康経営が叫ばれ、人へのやさしさも求められる時代。従業員の心身の健康維持に取り組むことで生産効率も高まる」と安川会長は語る。

 

 設備投資や人件費で会社の負担は増えるが、人が集まれば質の高い鉄工製品の提供につながる。その先に描くのは地域への貢献だ。安川会長は「社会は人によって形成されている。技術を伝え、人を育て、確かな構造体を造る使命を果たすことで地域や社会に貢献していきたい」と話した。

 

 

【メモ】

安川鉄工建設

葛城市忍海170

電話:0745(62)0979

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